職業マップをご存知ですか
職業マップというツールが存在しています。
自分に合う仕事とはどんな仕事なのか、
方向性がまだ定まっていないという方は、
職業マップを見ながら考えるといいでしょう。
図面の形に各職業をまとめたものが職業マップですが、
知らない人にこの図を説明するのは難しいものがあります。
就職活動の前には自己分析をし、
適職を見極める必要がありますが、
世間に存在する職業は多すぎて、
まず何があるかを把握できません。
たくさんある職業の1つ1つを理解しており、
職業ごとのつながりや煮た部分、
異なる部分などを
だいたいわかっているという人はいるのでしょうか。
世の中にどんな職業があるか理解しきれていないということは、
適職を選択する時に見過ごしている職業があることになるのです。
人によっては、強く希望して就いた職業なのに、
実際に続けてみたら
予想していた仕事と全く違っていたということもあります。
もしかしたら、より自分に合う職業があったのに
狭い知識の中で職業選択をしてしまったために、
自分の能力を十分に活かしきれない
職場についてしまったのかもしれません。
職業マップで職業の種類を全体的に俯瞰していれば、
困難な就職活動をようやくくぐりぬけたのに
すぐ辞めてしまったというような状況にならずに済むわけです。
職業マップに記された
それぞれの職業同士の距離や位置づけをざっと見るだけでも、
職業探しのヒントがたくさん転がっているのです。
アメリカで作られたDPTという考え方が
、職業マップを作る時の基準的なものの見方となっているといいます。
世の中のあらゆる職業は、
突き詰めれば何らかの対象物に作用することで成り立っています。
何に作用する仕事なのかという考え方で職業マップは作られます。
職業マップで自分に適した仕事を見つける
自分にはどんな仕事がいいか判断する際に、
職業マップがあると便利です。
職業の種類は把握しきれないほど多いので、
その中から自分に合う仕事だけをピックアップするには、
職業マップなどが必要です。
様々な職業をDPTという基準で分ける考え方が
アメリカで確率されており、
それが職業マップの構成に関わっています。
では、アメリカで使われているDPTという分類とは、
どのような内容なのでしょう。
職業マップを作る時はDPTの3項目、
すなわちD(情報)、P(人)、T(物)の
どれに関わりが深い職業かという基準でグループ分けをします。
D(情報)、P(人)、T(物)は、個別のものでありながら
深い関係性を有しています。
憧れていた仕事だと思っていたものの、
願いが叶って勤めてみたら
現実は想像と大きく異なっていたという方もいるようです。
3つの円で構成された職業マップの上に、
DとPにはそれぞれ2つの窓、Tには4つの窓を設け、
職業の世界をさらに覗きやすくします。
これら10の窓に該当する職業をそれぞれに配置し、
マップをさらに細分化します。
窓自体は10個ですが、
その窓も独立したものではなく、
窓によっては近い関係にあるものや、
重なりを持つものもあります。
図の形で職業マップと
同じ内容のものを書き出すこともできますが、
重なりや距離感が表しにくくなりますし、
情報把握も難しくなります。
個々の職業と職業の距離感を見るには、
あからさまな区別のない職業マップが適しています。
職業マップの使い方について
小中学校の授業で、
職業マップを活用しているというところもあるといいます。
子どもの頃から進路を見極めておいた方が
有利になる職業も存在しますが、
そうではなくても、
小中学生時代から職業マップで
どんな仕事が世の中にあるのか、
知っておくことは大事です。
職業の多様性について小さい頃から知っておく授業は、
子どもの将来への扉を大きく開き、
職業選択をしやすい環境を作ることになるといえるでしょう。
職業マップを学校授業で活用する時には、
いくつかのバリエーションが存在します。
職業マップを使って子どもたちが学ぶことは、
職業は単独では成り立っておらず
色々な職業が相互に関わり合っていること、
それらの職業の種類は膨大な数に昇るということにあります。
大きくなったらプロの野球選手になりたい
サッカー選手になりたいという子はたくさんいますが、
夢が叶う子どもはわずかな数でしかありません。
プロスポーツ選手になれないなら、
すっぱり諦めて違う職業をという選択も決して悪くはありませんが、
スポーツ選手でなくても
スポーツに関わっていられることは職業マップでわかります。
職業マップに載っていなくても、
子どもの力で新規の職業が登場するという可能性もあるでしょう。
時代の移ろいと共に、
職業マップに記される職業名は変動していくといっていいでしょう。
職業マップ上に新しい職業が加わることもありますが、
消えていく職業や消えそうな職業もあります。
その中には、その職業が知られていないがために
後継者不足で消えそうな職業もあるでしょう。
職業マップは、職業をこれから選ぶ者にとってもメリットとなりますが、
選ばれる側にとってのメリットにもなり得ると言えます。
職業マップは子どもが利用するだけのものではありません。
就職活動中の学生や転職を希望している
社会人も仕事探しに利用できるのが職業マップです。