仕事の適性について
適性にあった仕事につきたい、
とよく言われます。
現時点で何らかの仕事についている人でも、
これから一生この仕事が可能か、
他に適職はないのか、
思い悩んでしまいがちです。
どんな仕事に適性があるのか事前に確認できていれば、
仕事中に壁に当たっても迷わず進めるのかもしれません。
自分の仕事に対する適性を客観的にとらえる事で、
就職も転職も有利になることも考えられます。
EQやハーマンモデルが、
適性を調べる上ではよく使われます。
ハーマンモデルは
元GEの能力開発センターの所長であった
ハーマン氏により開発されたもので、
人の利き脳を知る為のテストです。
1人1人の思考スタイルを把握できるだけでなく、
組織の性質もチェックでき、
どんな考え方をしているかという特性も測れます。
自分の思考優先度や思考スタイルを知り、
自分の適性を見つめ直す事が出来ます。
テレビのドラマで利き脳が話題になり、
バナナブームになったのも記憶に新しいところです。
EQとは「心の知能指数」ともいいます。
他人や自分の感情を知覚する能力や、
自分をコントロールする能力です。
こころの知能指数であるEQが高い人は、
自分で情動を調整する力、
対人関係を上手に発達させる力、
他人を理解する力に秀でていると考えられます。
EQの高い人は、
身につけたその人個人の能力を十分に発揮し、
良好な人間関係を築く事が出来るそうです。
周囲の人からもサポートが得られやすい為、
仕事に於いても適性が発揮され、
人生に於いても成功する人が多い特徴があるそうです。
仕事の適性診断の種類
仕事の適性を測る方法には、
様々なものが作られています。
幾つかの項目から自分の考えに合うものを決めたり、
いくつでもいいので項目を選んだりと、
様々な適性診断があります。
設問に答える時は、
迷わず感覚で決めた方が正確な答えが出ます。
適性診断を受ける事により
自分の適職が分かるだけでなく、
性格や志向の特徴等も分かります。
改めて自己分析をするきっかけにもなりますので、
仕事に行き詰まり感がある方などは受けてみてはどうでしょう。
適性判断とは、
評価の良し悪しといった点数が
つくものではありませんので、
仕事で特にトラブルなどがなくても
一度試してみてもいいかもしれません。
自己に対する理解を深め、
作業適性を認識しておくことは、
現時点での仕事を一層やりやすくすることに一役買います。
仕事情報を発信している求人サイトには、
仕事に関連する適性診断を
無料で提供しているところが多くあります。
難しいことはなく、
簡単な操作で時間をかけずに
適性結果がわかるものも存在していますので、
難しく考えずに利用できます。
新たな人材を採用する時に、
適性診断の結果を
参考資料の一つにしているという会社も存在しています。
適性診断で得られたデータから適性職種の選定や、
希望職種への意欲等を測る事が可能になります。
適性に関する知識は、
仕事前も仕事中も大いに指針になりえるものです。
仕事の適性と就職
仕事の内容が多様化してきたことにつれて、
適性診断の結果や情報の判断も難しくなってきています。
仕事に対する画一的な考え方をする人が、
ほとんど居なくなってきているのも理由かも知れません。
この頃は、学校を出た直後に採用された会社で
最後まで働き続けるという勤務スタイル自体が
少なくなっているようです。
仕事のスタイルも多様化し、
それを受け入れる社会になっています。
年功序列、終身雇用という考え方は
古いものと見なされようになり、
働く者が仕事のあり方を選ぶということは多くなりました。
就職して企業に縛られるより、
フリーターや派遣社員、契約社員として
働くケースも多くなっています。
社員になる前に、
仕事の適性を見極めてからという選択肢も
増えてきているようです。
けれども近年は経済情勢が不安定なことから、
収入の保証のない
フリーターや契約社員には辛い時期が続いています。
近年の風潮としては、
不況のさなかに食いぶちに困ることのないよう、
正規の雇用に元で
安心して働き続けたいというものがあります。
適性診断を受けて仕事の適性について
自己分析をすることは、
大変重要なことです。
不況な時代が続く中では、
就職や転職は
ますます厳しくなることが予想されます。
人材斡旋会社やハローワークの機能を
最大限に生かしつつ、
情報誌やインターネットの情報網を十分に活用しながら、
適性検査などで
自分の能力を生かせる職場を探していってください。